オルミエントと私 〜0話 別れ
生まれつきの生粋のアトピッ子である私は、手が切れてるのも、全身が赤(黒い)のも慣れてしまい、生きていけるから良いやと言う考えになっていた。
しかし、いくら粉を吹こうと滲出液がでようと構わない私でも、悪化がピークに達する夏と冬は、手が切れまくってキーボードも打てない、趣味のピアノも弾けなくなるので、薬のお世話になる。
保湿薬、塗りステロイド、内服ステロイドと、順調にキャリアを進めていった。
今年の夏は特に悪化したため、いつものかかりつけに「強い内服の薬」をもらいにいったが、
「これ以上出すことはできない」と言われる。
やむなく評判の皮膚科に行き、なんとか30日分もらうが、あくまで「強い薬で抑えた後、あとは塗り薬で管理できるようにしましょう」との条件付きだった。
服用後はかなり快方する、決して真似をする人はいないと思うが、自分は一錠で2日は痒みが止まるので、30日分(一日2錠)で120日は持つ。
そして120日後にまた薬をもらいにいった時…「これ以上この薬を出すことはできません」
ああまたか…また大学病院の話をされるのか…
「ここ数年で新しい治療法が出ていますので、一旦◯◯大学病院に行ってみてはどうですか?ただし2.5万円程度かかりますが…」
恥ずかしながら金銭的にはあまり楽ではない状態のため、2.5万円はかなりキツかった。しかし他に打つ手もないため、紹介状を書いてもらうことにした。
しかしこの時は、「月額」2.5万円とは知らなかった。(症状、収入によってかわります)